こんにちは、看護師の吉村ひろ美です。

リップアートメイクのご相談で、お客様から時々いただく不安の声があります。
「昔、口唇ヘルペスになったことがあるのですが、アートメイクを受けても大丈夫でしょうか?」
「施術の刺激でヘルペスが出ると聞いて、怖くて迷っています…」
お顔の印象をパッと明るくし、血色の良い唇を保てるリップアートメイクですが、お痛みに加えて「ヘルペスの再発」はとても気になりますよね。

結論から申し上げますと、過去に口唇ヘルペスにかかったことがある方は、施術の刺激によって再発するリスクがあります。
しかし、医療機関だからこそできる「事前の対策」をしっかり行えば、そのリスクを最小限に抑えることが可能です。

今回は、20年以上のキャリアをもつ看護師の私の視点から、そもそも口唇ヘルペスとは何なのか、なぜアートメイクで再発するのか、
そして安全に施術を受けるための対策について分かりやすく解説いたします。

1. そもそも「口唇ヘルペス」ってどんな病気?

口唇ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(主に1型)」というウイルスが原因で、唇やその周囲にピリピリとした痛みを伴う小さな水ぶくれができる病気です。

実は、このウイルスは日本人の多くが子供の頃に感染しており、決して珍しいものではありません。厄介なのは、一度感染すると、症状が治まってもウイルスは体内の神経の奥(神経節)にずっと隠れて(潜伏して)住み着いているということです。

普段は、私たちの体の「免疫力」がウイルスを押さえ込んでいるため、悪さはしません。しかし、風邪をひいたり、寝不足や強いストレスを感じたりして免疫力が落ちたときに、ウイルスが再び目を覚まして唇の表面に移動し、水ぶくれを作ってしまうのです。

北九州・下関 アートメイク看護師 吉村ひろ美(吉村ひろみ)による眉
リップアートメイクの口唇ヘルペスの発生のしくみについて

2. なぜリップアートメイクで「再発」するの?

アートメイクが皮膚の非常に浅い層(0.01〜0.3mm)に専用の針で微細な傷を作り、色素を入れていく「医療行為」です。唇の皮膚は、お顔の他の部分に比べて非常に薄くデリケートです。施術による針の刺激や微細な傷は、唇の神経に隠れていたヘルペスウイルスにとって「大きな物理的ストレス」となります。この刺激が引き金(トリガー)となり、眠っていたウイルスが活性化して、施術後数日〜1週間ほどの間にヘルペスを発症しやすくなるのです。

北九州・下関 アートメイク看護師 吉村ひろ美(吉村ひろみ)によるリップアートメイクの口唇ヘルペスの発生のしくみについて

3. 医療機関だからできる!安心の「予防と対策」

「それなら、やっぱりリップアートメイクは諦めた方がいいのかな…」と落ち込む必はありません。
アートメイクは医療機関でしか行えない施術だからこそ、医学的なアプローチでしっかり対策ができます。

① 【重要】抗ウイルス薬の「予防内服」

過去にヘルペスの経験がある方には、再発を未然に防ぐため、施術の数日前〜当日から「抗ウイルス薬(飲み薬)」を予防的に内服していただくのが一般的です。

これは、医師が常駐する医療機関でしか処方できない最大のメリットであり、これによって再発のリスクをぐっと下げることができます。

② 施術前の「免疫力アップ」で体内環境を整える

ウイルスの暴走を防ぐ最大のバリアは、ご自身の免疫力です。施術の1週間ほど前から、以下の「セルフケア」をぜひ意識してください。

• 十分な睡眠(最低でも6時間以上)
• 栄養バランスの良い食事(特にお肌を作るタンパク質)
• 疲れやストレスを溜めないこと

③ もし水ぶくれができてしまったら?

万が一、施術後にピリピリ感や水ぶくれが出た場合は、口唇ヘルペスの再発かもしれません。絶対に手で触ったり、かさぶたを無理に剥がしたりしないでください。無理に触ると、せっかく入れたアートメイクの色素まで一緒に抜けてしまう(色抜け)原因になります。すぐに当院へご連絡いただき、適切な医療処置(お薬の処方など)を行いましょう。


北九州・下関 アートメイク看護師 吉村ひろ美(吉村ひろみ)による眉 リップアートメイクの口唇ヘルペスの発生時の予防策と対処法について
北九州・下関 アートメイク看護師 吉村ひろ美(吉村ひろみ)による眉 リップアートメイクの口唇ヘルペスの発生時の予防策と対処法について
北九州・下関 アートメイク看護師 吉村ひろ美(吉村ひろみ)による眉 リップアートメイクの口唇ヘルペスの発生時の予防策と対処法について

リップアートメイクは、お食事の後でも、すっぴんの時でも「血色の良い美しい唇」をキープできる、本当に素晴らしい技術です。私自身も「もっと早くやればよかった!」と心から思っています。

リスクを隠すのではなく、医療従事者として正しい知識と対策を事前にお伝えすることで、皆様の不安を少しでも軽くできればと思っています。

「私は受けても大丈夫かな?」と心配な方は、ぜひ公式LINEからお気軽にご相談くださいね。
あなたの心とお身体に寄り添いながら、安全で丁寧な施術をお約束いたします。

【参考・引用文献】
本記事は、以下の公的・医療機関の情報を参考に作成しています。
• 一般社団法人 兵庫県医師会(単純疱疹ウイルスⅠ型の三叉神経節への潜伏と、ストレスや物理的刺激による再発メカニズムについて)
• 社会福祉法人 恩賜財団 済生会(免疫力低下や外部の刺激によるウイルスの再活性化について)
• 一般社団法人 日本皮膚科学会(抗ウイルス薬を用いた治療・再発抑制の有効性について)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です