― 唇の色が薄くなるとき、心のどこかも静かに変化している ―
年齢を重ねると、唇の色が少しずつ薄くなっていきます。
医学的には、血流の低下や角質の変化、色素の減少など、メラニン色素の影響など理由はいくつもあります。
でも、私は施術を通して、もうひとつの変化を感じることがあります。
それは、「自分の表情に対する記憶が薄れていく」ということ。

■唇の色が薄くなると、表情の「輪郭」も曖昧になる

唇は、顔の中で最も感情が現れやすい場所です。
笑うとき、話すとき、疲れたとき、不機嫌な時。
そして、その唇の色が薄くなると、自分の感情の輪郭まで曖昧になったように感じてきます。
「なんだか顔色がわるいように見える」
「口紅の色は何を選んだらいいかわからない」
そんなお悩みを、私は何度も耳にしてきました。

■リップアートメイクは「色を足す」というよりも、『持っていた色を取り戻す』技術

リップアートメイクは、派手な色をのせることもできますが、多くの方は、すっぴんでも自然な色をご希望されます。
それは、その方が本来持っていた、子供の時のような血色に戻すことに近いと感じています。
子供のころ写真に写っていたあの自然な赤み、 笑ったときに見える柔らかいニュアンス。
それらをカウンセリングから分析し、肌のトーンや粘膜の色、血流の特徴から、その方の自然な色を再構築していきます。
これは、単なる美容ではなく、本来の美しさに戻す作業だと私は思っています。

■ 無理な若づくりではなく「本来のうつくしさに戻る」

成熟世代の方がリップアートメイクを受けたあと、よくこんな言葉をくださいます。
「鏡を見たとき、若いときの自分が戻ってきた気がしました」
「派手じゃないのに、気持ちが明るくなるんです」
 これは『本来の自分に戻れた』という感覚なのだと思います。

■唇の色は、自己肯定感の温度を上げる

唇に血色が戻ると、表情が柔らかくなり、声のトーンまで変わる方もいます。それは、自分の顔に対する温度が上がるから。
「今の自分、悪くない」そんな小さな肯定が、気持ちを上向きに支えてくれます。
リップアートメイクは、その温度を取り戻すための、とても繊細で、やさしい医療技術です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です